世界で一番美しい島に選ばれたフィリピン最後の秘境で自然を守る10日間「パラワン島WORKCAMP」を開催いたしました。大学生を中心に、個性豊かなメンバーが8人常にベストを尽くして活動しました。そんなメンバーや毎日多岐にわたる活動の様子、パラワン島の美しい風景などをハイライトでお伝えします!!

 1日目:集合・ウェルカムパーティー

フィリピンの首都マニラでの乗り換えをし、パラワン島がある「プエルト・プリンセサ空港」へ到着。そこから今回の宿泊拠点である、現地スタッフの家に到着。本当にフィリピンの方が住まれている家に泊まれるということでどきどきです!とても快適で、かわいらしいお家でした。(なぜか白黒で室内を撮影してしまいました)

 

早く到着したメンバーで、「パラワン・ワイルドライフ・レスキュー・コンサベーション・センター」にも連れていってもらいました。現地のよく使う交通手段「トライシクル」に乗り到着!パラワン島にいる貴重な動植物の保護のため、パラワンに生息する動植物について学ぶことができる動植物園のような場所です。日本では見ることのできない植物、動物、お土産!ワニを持って記念撮影はどきどきでした。。!

夜は現地団体CSのスタッフや家族が集まり、ウェルカムパーティーをしていただきました。たくさんのおいしい海の幸やフルーツと温かい歓迎にとても感動!参加メンバーが日本から持ってきた日本のお土産もとても喜んでもらえたようです。初めて見るフィリピンの食べ物、建物、人、すべてが新鮮と楽しさの1日でした。

 

 

2日目:オリエンテーション

10日間の準備をしました。フィリピンの国のこと、文化のこと、環境のことをCSスタッフから説明してもらいました。フィリピンの森林率は全体で3%。その中でもパラワン島は島のほとんどの森林が残っています。森林などの自然が残っていることは、動植物などの豊かな生態系が残るために必要でもあります。またそれらを守っていくためには、多くの人々の意識が環境保全に向かうことも必要です。今回のワークキャンプでは、CSの活動パートナーの様々な団体や先住民との方との活動になります。現地語であるタガログ語のあいさつも少し勉強し、翌日からの活動に備えました!毎日のごはんもメンバーで手作りのフィリピン料理です。教えてもらいながら頑張りました!

 

 

3日目:CENRO(行政)との活動

CSの団体であるCENRO(コミュニティー・インバイロメント・ナチュラル・リソーシーズ・オフィス)との活動です。フィリピンの国土は国によって所有されている部分がほとんどであること、違法伐採が絶えず進んでいるため管理をしなければならないこと、などをCENROのスタッフからお話いただきました。CENROとCSは協働し、森林違法伐採を防ぐための保護区制定を進めています。今回はCENROで違法なものとして取り締まった木でつくった炭や材木の管理などのお手伝いをしました。

 

 

4日目:登山→洞窟の落書き消し

サンラファエル地区という場所へ車で2時間ほどかけて移動。この日からは宿泊拠点を数日離れてサンラファエル地区での活動です。この日は、1時間程度かけて山を登り、タラウ洞窟という場所へ到着。この日と翌日の活動場所です。サンラファエル地区の方々はこの洞窟を観光拠点にしようと整備をしている途中ですが、心無い人が洞窟に落書きをしていってしまっているようです。2日間かけての活動なので、泊まるための道具も持って登山です。荷物が多いとハードな山道ですが、休憩もしながら、荷物を持つのも協力しながら頂上まで到着、そして落書き消し開始です。洞窟は狭い箇所もあり、ライトを持って奥まで進みます。使える資源も限られており、協力しながら落書きを消していきました。活動後の自由時間は、ごはんづくり、バードウォッチング、など思い思いの時間を過ごしました。夜はCSスタッフからロープワーク教室がありました!真っ暗な洞窟、ライトで照らしながらフィールドワークで使えるロープを学びました。

 

 

5日目:洞窟の落書き消し→下山→バタック族のコミュニティーへ移動

6日目:バタック族のコミュニティーでの活動

7日目:バタック族のコミュニティーでの活動→宿泊拠点へ移動

タラウ洞窟での落書き消しを終え、ふたたび1時間ほどかけて下山。今度はバタック族というフィリピンに現存する先住民の「バタック・ビジター・センター」へ向かいました。ここは現存するバタック族の文化を残し伝えていくための拠点です。バタック族以外の人が一緒に滞在することがあまりなく、そして日本人は初めてということで、はじめはシャイだったバタックの方々でしたが、一緒に活動をしていくなかで名前を呼んでくれたり、言葉がなくても笑顔で接してくれたりと、とても楽しい時間でした。活動は、バタック・ビジター・センターの修理のお手伝いです。ココナッツの葉っぱでの屋根づくり、建物の修理、などを行いました。

バタック部族は山々を移動して暮らす部族だそうです。そのため家なども、比較的近くで入手可能な葉っぱなどを使って、移動する度にまた新しいものをつくるんだそう。CSスタッフから、バタックの人はとてもシャイなので話すのが難しいかもしれない、と聞いていたメンバーでしたが、使える英語やほんのわずかに知っているタガログ語(現地語)を使って、すれちがうたびの少しの交流も楽しむことができました。それはバタックの方々にも同じように見えました。最後出発の際は、バタックのみなさんに伝統的な踊りを披露いただきました。

 

 

番外編:フリータイム!!

毎日のように新しい場所に行き、ワークをこなし、おそろしくきつい、、ように見えるかもしれません、が、夜の時間やお昼の合間、ワークが早く終わってからなど、現地団体CSはパラワン島を楽しめるようにたくさんのアレンジをしてくれました!①パラワン島といえば、やはりきれいな海!!最高です!!②ココナッツジュース、飲んだことありますか?ぜひ現地でお試しあれ!③CS理事のジョンが経営する、添加物フリーの民族をモチーフにしたレストランにも行きました。とっってもおいしいフィリピン料理に大満足!④マングローブの中を星空と大量のホタルを見るカヌーのツアーにもいきました!(カヌーの出発の写真しかありません、、涙)星なのかホタルなのかどちらかわからないくらい、あんなに輝いているのを見たのは初めてです!

 

 

8日目:滝に続く遊歩道づくり→世界遺産地底河川ツアー

最後のワークは遊歩道の整備です。アンダーグラウンドリバーという世界遺産にも登録されている地底河川がある場所に行きました。地底河川にも、滝などの美しい自然が残っていますが、観光客が心地よく通れるほど整っていないところが多くあります。今回はサバン滝という滝に続く道の石を整地するワークでした。重い石もありましたが、75メートル分の道の整備が完了しました。終了後は、アンダーグラウンドリバーのツアーをアレンジいただきました!日本語の音声ガイドもあり、地底河川の成り立ちについて実際に見ながら詳しく知ることができました。圧巻の景色です!

 

 

9日目:振り返り・フェアウェルパーティー

10日目:解散

最終日は振り返りです。これまでのワークについてを整理し、得られたこと、パラワン島への思いなどを共有しました。10日間大変な部分もありましたが、最後にはみんなが「チーム」となり、別れが惜しくなる10日間となりました。フェアウェルパーティーでは、CSスタッフはフィリピン料理を、日本人メンバーはフィリピンにある材料で餃子とおにぎりをつくりました。餃子は粉からつくったのでなんともしっかりとした皮になりました笑。そしてなんと、メンバーの1人が数日後に誕生日ということでサプライズ誕生日パーティー!「内心とても嬉しかったです」と後のアンケートで語ってくれました。最後はCSからそれぞれが修了証をもらい、10日間の感謝の気持ちを伝えてくれました。笑顔での最後となり本当に素晴らしい時間でした。

 

 

パラワン島WORKCAMPを終えて、実施にあたっては本当に多くの皆様にご協力を頂きました。フィリピンの皆様にもどこにいっても温かく歓迎していただきました。

 

「日本からボランティアが来る。しかも8人も。10日間も。」

 

ボランティアの文化が根付いていないパラワン島では、衝撃が走ったと言っても過言ではないかもしれません。縁もゆかりもないけれど、このワークキャンプがきっかけで、パラワンを知り、パラワンに貢献する。そのまっすぐな姿勢が、現地の様々な人にパワーやモチベーションを与えてくれたと信じています。環境保全は一朝一夕でできるものではありません。長い年月が必要です。絶えず行わなければなりません。そのためにはまず、1人1人の心が変わっていくことが大切です。

 

“Keep the fire burn!”

 

CSスタッフから最後にメンバーに贈られた言葉でした。「環境は繋がっている。自然を自分たちが守る。」その心の炎を絶やさないで、絶やさなければきっと次の大きなパワーになる。今回のワークキャンプは、1人1人の心に新しい火を灯した10日間になりました。

 

 

 

2017年度のパラワン島WORKCAMPの活動報告をご覧いただきありがとうございました!

2018年度の参加者も募集中です!!熱い10日間を一緒に過ごしましょう。

詳細はこちらをクリック!