【活動報告】森林里山保全活動に関するシンポジウム開催致しました。

2018年1月14日、市貝町旧小貝中央小にて、「森林里山保全活動に関するシンポジウム 個人やボランティア活動は、森林や社会のためにどこまでできるか」を開催いたしました。総勢30名の皆様にご参加頂きました。

 

冒頭は、3名の講師による、森林里山保全活動・個人やボランティアの活動について事例紹介です。

福岡県八女市黒木町で森林・棚田の保全を行う、特例認定NPO法人山村塾の小森耕太氏からは、老若男女問わず多様な世代で楽しく続く活動の内容についてお話頂きました。

人と野生鳥獣の共生社会を目指す、一般社団法人鳥獣管理技術協会の髙橋俊守氏からは、野生鳥獣のもたらす被害とその背景、個人がどのように向き合っていくべきかをお話頂きました。

トチギ環境未来基地塚本からは、森林里山が持つ価値を、子どもや福祉などの他分野と連携することで新しい可能性が生まれることをお話させて頂きました。

 

 

 

3つのテーマに分かれた分科会も行いました。「多様な世代での協力の可能性」「個人や非営利の力と可能性」「他分野連携による里山保全の可能性」事例紹介を受けての意見交換や、参加者の方が日々取り組まれている活動の悩みやノウハウを共有しました。

同じ分野の違う活動の話、盛り上がりました!個々で日々活動に励まれている参加者の方、普段は支援をしている行政職の参加者の方、「うちではこうやっているよ」「それをもっと詳しく知りたい」話せば話すほどに会話が発展していきました。これから始めたいという方も、既に取り組まれている方の意見を取り入れ参考にしているようでした。

 

 

昼食兼交流会では、講師の方にちなみ、山村塾でつくられている棚田米のおにぎり、イノシシ肉を使ったお鍋を頂きました。大好評でした!おいしいお昼と、分科会からの盛り上がった会話が引き続き、とても温かい時間となりました。

 

午後の部のエクスカーションでは、「森林保全×他分野」の協働事例として、会場となった旧小貝中央小の裏の森「希望の丘」を視察しました。旧小貝中央小を卒業し、現在は同小を拠点とし学童保育をされているNPO法人いちかい子育てネット羽ばたきの永島朋子氏にもお越しいただきました。

(旧小貝中央小の裏の森「希望の丘」から見る景色)

 

本シンポジウムでは、講師の先生方からの先進事例・森林里山を保全していく先に見える社会への思いを聞き、また参加者同士もノウハウを交換しあい、モチベーションに繋がる時間をつくることができました。この繋がりや思いを、栃木や日本の森林里山の保全に向けて更に盛り上げていきましょう。ご参加してくださった皆様、開催にあたりご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました!

 

*本シンポジウムは、平成29年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催されました。